LC：2030年のアクセス光学部品市場は23億ドル規模に達する見込み

2025-11-28

2025年11月、LightCountingは『アクセス光学：FTTxと無線レポート』を発表した。同レポートによると、2030年までにアクセス光学部品の売上高は23億ドルに達すると予測されている。2025年には、世界のオンライン人口は着実に増加し、2億4,000万人以上が新たに加わった。国際電気通信連合（ITU）の『2025年ファクト＆データ』レポートによれば、世界人口の約4分の3がインターネットを利用しており、主に無線ネットワークと固定ブロードバンドネットワークを介して接続され、衛星接続は比較的小さな割合を占めている。

モバイルブロードバンドが支配的であり、大多数のユーザーは主に移動通信ネットワークを介してインターネットにアクセスしている。FTTxの普及と建設計画は、各国の政策、産業構造、地理的・マクロ経済的要因によって異なる。

2025年、アクセス光学トランシーバおよびBOSAの市場出荷台数は2億100万台、売上高は13億ドルに達した。FTTx光学コンポーネントが収益で最大のシェア（43%）を占め、FTTR光学デバイスが出荷台数で最大のシェア（51%）を占めた。無線ネットワークのフロントホール、ミドルホール、バックホール用光学トランシーバは、出荷台数の10%、総収益の32%を占めた。

ギガビットブロードバンドは世界的に普及しているわけではないものの、主流となりつつある。先進国と新興市場の両方の通信事業者がエリア拡大を進めている。1Gbpsの速度は大多数の世帯にとって依然として十分であるが、4Kビデオストリーミング、クラウドゲーム没入型AR/VR体験、AIアプリケーションの普及に伴い、需要は着実に増加している。

技術動向

2025年、通信事業者は5G-Advancedネットワークの導入を開始し、業界は6G技術への準備を加速させており、予測期間内に登場することが見込まれている。世界中で約500の通信事業者が、移動通信ネットワークを介して提供する固定無線アクセス（FWA）サービスを提供しており、光ファイバーによる家庭への直接接続（FTTH）と競合している。同時に、FWAトラフィックの急増は移動通信のバックホールに恩恵をもたらし、バックホール容量のアップグレードを促進する可能性がある。

2025年、低地球軌道（LEO）衛星はセルラー網直結（Direct-to-cell）および端末直結（Direct-to-device）サービスを開始した。最大のLEO衛星コンステレーションであるSpaceXのStarlinkは、軌道上に8,800基以上の衛星を擁し、ユーザー数は1年で倍増した。StarlinkのLEO衛星は光通信ターミナルを搭載し、100Gbpsの速度を実現する衛星間レーザーリンクの商業利用を実現している。衛星間光通信は光学部品サプライヤーに広範な機会をもたらす。

将来の予測と機会

エリクソンのモビリティレポートに示された図表によると、2024年から2030年にかけて、世界の固定ブロードバンド接続数（DSL、ケーブル、光ファイバー、FWA、衛星を含む）は純増で約4億増加し、その内、光ファイバー、FWA、衛星を合わせた成長は約5.5億、DSLとケーブルを合わせた減少は約1.5億と見込まれている。